何者

先日、友人がパーソナルカラー診断を受けた後のお買い物に付き添って池袋西武に行った。デパートに行くと私は散財せずにはいられない奇病を患っているので、何の紙袋も持たず帰宅できた事は最早奇跡に近い。(買わなかったんじゃなく、経済的に逼迫してて買えなかっただけだけど…)

兎に角犬も歩けば棒に当たり、私は百貨店に入れば消費するの。お陰で預金残高は、小学生で解かされた水槽算状態だ。蛇口から水が注がれても穴が空いたバケツのせいで満水にならないばかりか寧ろ水量が減る。

 

減った水は、あら不思議、大体化粧品か服に姿を変えている。

 

クローゼットには引きこもりで頻繁に出かけもしないくせに、変な服が結構沢山ある。デニム地のセフィロス丈のナポレオンコートとかジャニーズのコンサートでも着ないんじゃないだろうか……。PV撮影にしか使えないような服ばかり持ってるので歌手デビューしたい人に貸したい。

化粧品もアホみたいに持ってる。ただ、最近凄く優しいBAさんと出会えたので、無駄な買い物は省けるかもしれない。それはまた今度書く。

 

しかし、何故こんなに服飾品にお金を使っちゃうんだろう。

それは「もっとより良い何か」になりたい、という感情なんじゃないかなと思うことがある。30代に近づき、友人と化粧品について話す事が劇的に増えたが、皆おおよそ「いつもと違う自分になりたい」と言っている気がする。

 

最近50歳無職の人のVtubeをよく見るんですけど、あの人も「何か」になりたいのかもしれないよね……。極端なこと言えば脱社畜サロンや、中学生の子がアメリカ横断した時に発した「会社員なんてなりたくない」みたいなのも似た感情ですよね……。幸せになりたいね……私は幸せだって書かなきゃいけないんだけど、寝て起きたら幸せになっていたいね……。私は幸せです……。最近はファイナルテーブルが楽しいので幸せです……。